2012年9月27日木曜日

秀林村の新しい産業を誕生させるために今を頑張る!

吾輩が見守り続けている秀林村。
この村の一番の悩みは「就職口がみつからない」という事だ。今の台湾は、失業率も4%を越え、都心でも就職難の状態である事は確かだが、そうでない時でも、「原住民」というだけで就職口がなかなか決まらない事もある。
特にかわいそうなのは若者だ。大学まで卒業したのに就職口がなく、日雇いのゴミ回収をしている若者もいる。また、就職口を求めて台北などの都会へ出ったものの、結局は肉体労働しかなく、酒や麻薬に手を出す若者も増えている。
また、40歳以上になるとさらに就職口はみつからず、結局は酒に溺れ、アルコール中毒になる人も少なくはない。

秀林の主な産業は、農業とセメント製造と石材加工。農業以外の部分はまずは平地人が先に就職し、原住民の人達は特に環境の悪い分野(危険作業であったり、健康被害が出そうな現場であったり)を中心に配置される。それも、何らかのコネがなければそう簡単には就職出来ない。

この現状を目の当たりにした例の日本人の旦那は、「秀林村に新しい産業誕生させ、雇用促進を図る」事に残りの人生すべてを捧げると決心したようだ。

この目標実現のために旦那は、3つの柱を打ち出した。

①「トンカツ移動販売の本部を秀林村につくる」事。
②「バナナジャム工場を秀林村につくる」事。
③「秀林産の無農薬野菜の販売店を台北・台中・台南・高雄につくる」事。

大きな、そして非常に難しい目標ではあるが、もしもこの3つの柱が稼働すれば、確実に秀林村の雇用は促進される。旦那としては将来的には全ての事業の責任者は太魯閣族の人達に任せたいと思っているようだ。

これらの目標を実現するためにはかなりの資金が必要となる。今の旦那には到底無理な事だが、そのための資金を作るために、旦那も嫁も毎日、必死にお弁当を販売しているようだ。
近々、バナナジャムの製造・販売も始めるそうで、すでに、試作も終わり、ラベルデザインも終了したようだ。早ければ10月中旬には販売開始となるようだ。このバナナジャムの売上は、経費を除いた分すべてを工場建設の費用として貯蓄すると決めているようだ。

旦那がここまでの決心をしたのも、太魯閣族の皆の愛に支えられて今を生かされている事への恩返しだそうだ。
何とか実現して欲しいものだ。

(ここからは旦那の弁)

確かに人が聞いたら「目標は大きほうがいいが、実現不可能に近い目標を公言しないほうがいいのでは」と言われるかもしれませんが、私は不可能な事などこの世に存在しないと信じて今まで生きてきました。そしてこれからもその気持ちは変わりません。必ず実現させます。何年かかろうと実現させます。もしも、私の代で実現できない場合は、次の世代に引継ぎが出来るようにその基礎だけは必ず作り上げて見せます。

                            【今日の吾輩】



                            【秀林の草花】




 
 

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