2012年6月22日金曜日

明日でもいいじゃない。



今日はいきなり、言いたい放題からはじめることにしよう。

「今日出来ることは今日中に済ませ」とよく人は言うけれど、たった一つ、明日でもいい事があるよな。それが「諦める事」。
「もうだめだ」「最善を尽くしたがもう手立てがない」「やれることはすべてやった」そう言って諦めるという事が始まる。
でもな、もう一日だけ、これがラスト1日と思って、今までの手法をすべて忘れて、まったく違う視点から見つめてごらん。そうだなあ、例えば、諦める前って、その事ばかりを考えているよな。
だったら、一度、考えるのをやめて、全く違う事に集中するとか、気分を変えて目的もない外出をするとか。そうすると、新しい解決方法が思わぬところからヒントを得るという事があるかもしれない。
それでも結果、解決方法が見い出せなかたっら、その時は潔く諦めればいいじゃないか。
吾輩はそう思うのだけどな。

さて、今日も吾輩の周りには雲達が集まって井戸端会議。おかげで前は何も見えない。しばらくは我慢しておったが、ついに夕方になって「前が見えんで困る!」と一喝したので、雲達が慌てて散って行きよった。これでやっと前が見えると思ったら、日没の時間。やれやれ、今日もほとんど前が見れずに終わってしまった。

                           【朝の吾輩】



                            【夕方の吾輩】


日本人家族の方だが、庭の草引きもすべて終わり、いよいよ、実験的なミニミニ農園が始まるようだ。
旦那は村長さんや家主さんといった、農業の大先輩達に色々とアドバイスをもらっておるようだな。バナナに関しては普通のバナナと小ぶりの巴蕉は家主さんの農園で育てているので、そこで教わる事になったようだ。自宅の実験農園では、アップルバナナとパパイヤ(既に育てておるようだ)とスイカに決まったようだ。他は実用性と農園の基本である野菜をする様にアドバイスされたようで、旦那にしては珍しく、アドバイスに従うようだ。まあ、このあたりも、花蓮に来て、旦那が変わった一面だな。
嫁としては野菜の方が助かるようで、育て方を必死でメモしておったな。
農業という仕事は決して楽な仕事ではない、何分にも自然を相手にした仕事だからな。まして、花蓮は台風の多いところだけに、苦労もあるだろうが、単に、バナナジャムやらバナナの輸出をするのではなく、栽培から手がけることによって、作り手の苦労も理解出来るから良いことだと吾輩は思っておる。
本当に、安全で安心できるジャムやバナナを日本や世界に発信したいなら、栽培から自分の手でやる必要はあるだろうな。人任せでは何も始まらない。

それにしても面白いものだ。この前まで、スーツを着て、数百坪のオフィスの責任者として日々、従業員を使っい、いい車にも乗っていた旦那が、今は、ジーンズ履いて、Tシャツ着て、色黒になって、口ひげをのばし、汗まみれになって土を耕している。
今までは他人が作った製品や技術を輸出していた旦那。都会のど真ん中で、日々、戦っていた。
しかし、様々な人間の本性を見続け、海外の都会に住む日本人同士の足の引っ張り合いを目の当たりにし、そして、生産者側の虚偽の製法がまかり通っている現状を目の当たりにし、「もう嫌だ!もう限界!」と感じたようだな。
これは一緒に仕事をしていた嫁も同じだったようだ。不思議とこの二人、こんなところは、ピタっと気が合うようで、どちらからともなく、「もう辞めよう」と言い出したようだな。

まあ、今のこの二人、そして、その娘の日々の生活を見ていると、以前よりも数百倍、数千倍、人生を楽しんでいるようだ。
お金では買えない、本当の生きがいを見つけ出したのだろう。やっと、天分を見つけたのかも知れんな。
まあ、本当に満足、納得のいくジャムを完成させ、吾輩の秀林から世界に向けて発信してくれよ。
楽しみにしておるからな。







0 件のコメント:

コメントを投稿